TRANS ARTS TOKYO 2014

9/20-11/3
どくろ興業+けやき荘 竹の塔 《穴と節の東京》
Dokuro kogyo & Keyakiso Bamboo Tower
[アーティスト ステイトメント]

漂着せし者かく語りき


言い知れず滑らかにして節あり
樹木に似て異し草の舟にて異人来たる
言い知れず滑らかにして節あり
其の草の根といふ塊残し積荷すべて失せにけむ

曰くこの根塊土中に据うればいみじく根を張り茎を生き出ず
地上に出づる茎の内は洞にして
伐らるとすれど他の草ほど痛手を受けはべらず
茂れば地に日を射さしめず他の草木追ひ落とす

曰く大いに栄ゆもの
千々に茂れど1つの株の生えんとするが本性に近し
すなわち茎が枯るるなどで離されきとすれどもクローンなり
総て同一のDNAを持ちゐるになる
増え方ブログに書 きてある通り
根っこが成長して増えていくで良しと思ふにはべり

曰く百代に一たび花を咲き出で 
若きも古きも一斉に実を結びさて枯れてしまふべし
稲に似る実は鼠の餌となりて海嘯の如く増したりて
彼の地に飢餓と疫病招いたり
故にこの草の花凶事の前触れと言ひ継がひけり

皆恐れて異人ふたたび都の穴へ流し遣りき
根塊は燃ゆる火のほなかに投げ入れたんなり
然して後にその節に根塊漂ひ寄り集まること多らかなりにて
燃やしつくすこと能はざりけり


1965年頃、全国的に真竹の一斉開花が観測されております。
開花は約120年周期と考えられ、次回は2090年頃と予想される



どくろ興業

どくろ興業は、自由について考え行動することを使命と考えています。自由とは、勝手気ままに行動することではなく、絶対的な他者からの問いかけに対して答える態度そのもののはずです。
この絶対的な他者の訪れ(9.11,3.11)以降の時代である今こそ、自由に対して行動できる前提条件が整ったと考えます。
この時代の表現者は、自由の意味や状況を間接的、直接的に教え伝達するスポークスマンのような存在でなければならないでしょう。どくろ興業は、そのような表現者を支えるべく誕生した生成変化し続けていく組織です。
表現者の活動が社会に対して有効に機能していくことを目的に、自由を伝えるべく興業(=産業を盛んにする)を試みていきます。

けやき荘

実験工房。なんでも屋。一軒家。庭付き。蚊が多い。屋根も登れる。でかいけやきの木がある。登りたい。ぼっとん便所。錬金術実験、手回し活動写真、物々交換、改造自転車、竹ジャングルジム、竹ブランコ、30m竹ピラミッド、竹籠、竹垣、なんでも製作。小平市小川町1-821増田貸家1号けやき荘。
開催日時
会場
入場料
9月20日(土)- 11月3日(月・祝)
旧東京電機大学跡地 地上MAP
無料